クリテリウムと聞くと、最近人気のハーバリウムやアクアリウムに近いものを感じるかもしれません。しかし、それらとは一切関係がありません。
クリテリウムは、自転車のロードレースの一種です。短い区間を交通規制し、何週も周回する自転車ロードレースの形式をクリテリウムと呼びます。
この記事では、クリテリウムとロードレースの違い、大会や練習方法を紹介しています。
自転車好きにはたまらないクリテリウムの魅力
最近人気急上昇のクリテリウムとは
長距離区間を走る自転車ロードレースとは異なり、何度も観客の前を通過するので、ヨーロッパでも人気になってきます。
一般的には、1周4㎞から5㎞のコースを周回します。短距離コースのため、高低差がなく、カーブのキツいコースが設定されることが多いようです。
そのため、高速でエキサイティングなレースを楽しむことができます。
日本でも人気上昇
関東のクリテリウムの大会
短い周回コースを設定するのは、日本に向いているのかもしれません。そのため、各地でクリテリウムの大会が開催されています。
関東の大会は、以下の通りです。
・幕張グラベルクリテリウム
・東京ワンダーレース~下総フレンドリーパーク
・フクダ電子アリーナクリテリウム
・秋のしもふさクリテinフレンドリーパーク下総
・宮ケ瀬クリテリウム
・横須賀ソレイユクリテリウム
・大磯クリテリウム
クリテリウムと名が付く大会だけでも、これだけあります。どの大会も、まだ1年目、2年目という新しい大会ばかりです。
この事からも、近年になって、急速にクリテリウムの人気が高まっていることがうかがえます。
自転車のカスタマイズ
ホイールをカスタマイズ
クリテリウムでは、ほぼ平坦なコースを高速で周回するため、ホイールをカスタマイズしている選手が多くいます。
空気抵抗を減らすために、エアロ性能を重視したホイール選びが重要となります。ただ集団で走行することも多いので、接触などに強い剛性やブレーキ性能も欠かせません。
人気のホイールは以下の通りです。
・レーシングゼロコンペティツィオーネ
・フルクライムスピード40Cクリンチャー
・フルクライムスピード40Tチューブラー
・レーシングゼロナイトクリンチャー
初心者にも人気
挑戦する時の注意点
クリテリウムは、短い周回コースを走るため、初心者でも参加しやすいロードレースと言えます。しかし、初心者が参加するためには、注意するべき点がいくつかあります。
参加するレースのコースは、しっかりと覚えておきましょう。コースを覚えることは、コース取りにも繋がります。コースを覚えておかないと、急な進路変更などで、思わぬ事故の原因にもなりかねません。
いきなり先頭集団には着かず、後方でレースをするようにしましょう。クリテリウムは、急激にスピードが上がったり、激しいコース争いが行われたりします。
後方に位置して、まずは安全を最優先でレースをするようにしましょう。
車間距離にも注意しましょう。急ブレーキに対応できず、接触するとケガをする危険があります。愛車も破損してしまうかもしれません。
一般的には、自転車1台分と言われていますが、最初は1台半くらいの意識でいた方が良いかもしれません。あまり車間距離を取り過ぎると、割り込まれる危険もありますので、要注意です。
レースに慣れていないうちは、レース終盤になると集中力も途切れてきます。くれぐれも、無理をすることなく、安全に完走することを目標にしてください。