日本で、お茶といえば、緑茶ですね。
でも、世界に行くと、緑茶はなく、紅茶、烏龍茶など、種類も様々です。
また、美味しいお茶のためには、水の役割も重要です。
この記事では、お茶の種類と飲み方、水のことを紹介しています。
日本のお茶はほとんど緑茶にされている
国内では紅茶やウーロン茶はごく少数派
現在、日本で生産されるお茶は、ほとんどが緑茶なんですね。じつは、昭和40年代ごろまでは、日本各地で紅茶も生産されていたそうです。
しかし、品質や価格面でインドやスリランカの紅茶には太刀うちできなかったんだとか。
さらに、日本でも烏龍茶が作られた時期があります。それは、ウーロン茶がブームになった1979年から1985年ころにかけてです。
しかし、これも、紅茶と同様、芳しくなく、製造は打ち切られ、現在、日本で生産されるお茶はほとんどが緑茶だそうです。
緑茶の製法は、ほぼ蒸し製法ですが、九州の一部のみ地元消費のために釜炒り緑茶が作られています。
ティーパックでお茶を入れるのが普通に
<h3>茶こしを使って飲んでいる人いますか
ところで、みなさん、お茶を入れる時、どうしていますか。
最近多いのは、きっとティーパックですね。
急須で入れるのに比べたら手間は全然違いますから。
でも、ここで、一つ提案です。
茶こしを使うと、手入れも簡単、そして、美味しいんです。
ただ、大人数には不向き。
一人で楽しむ方にはうってつけだと思います。コツは、お湯の温度。
茶こしは小さめのものを使います。少し多めに茶葉を入れ、まず、湯飲みに注ぎます。
そして、茶こしごと、湯飲みに入れます。そして、ゆっくりとお茶が出るのを待つわけです。これで高級茶でも簡単に飲めます。
そして、片付けは超簡単。いろんなお茶を楽しめる、茶こし方法。ぜひ試してみてください。
世界の茶の飲み方
生茶をそのまま使う
ベトナムのハノイ周辺の田舎でのお茶の飲み方は、茶の生葉を採ってきてそのまま揉んで軟らかくして使います。
それを熱湯の入ったポットの中へ入れて2~3分待ち、茶碗に注いで飲むわけです。
日干し茶
茶の小枝ごともぎ取ってきたものを日陰干しにします。この葉をやかんなどに入れて煮こんで飲む方法です。
これは、中国の少数民族で見られる飲み方だそうです。茶の加工としては日陰干しをするだけで、自然に最も近い加工法です。
竹筒茶
中国の雲南省の少数民族で見られる方法です。昔の日本にも見られたそうです。
竹筒の二節を切り取り、下の節を残して水を入れます。それを炉端に立てて火焙りして湯を沸かすのです。
この湯の中へ生の茶の葉を両手で3~4回揉んでから入れて煮るわけです。
煎じ茶
日本では茶のことを煎茶と呼びますが、本来の煎茶は煎じて飲む茶のことです。
中国の北方では煎じ茶が一般的で、漢方薬の煎じる方法と同じです。
水の硬度によって違うお茶の味
水の硬度の表し方
昔からお茶に合う水は軟水だといわれてきたそうです。
水の硬度は、水中のカルシウム塩とマグネシウム塩の総和を炭酸カルシウムの量に換算した値で示します。
水1リットル中に炭酸カルシウムが1ミリグラムあるとき、硬度1とすることになっています。そして、硬度200以上を硬水、硬度100以下を軟水と呼んでいるのです。
日本の水の硬度は20~80程度が多く、軟水が普通です。しかし、ヨーロッパの水は200~400の硬水が多いそうです。
軟水でお茶を入れると、茶の成分が抽出されやすく、旨味や渋味、苦味がバランスよく出てきます。これによって、日本茶本来の味が引き出されます。
しかし、硬度が低すぎて10以下になると、苦味、渋味を強く感じるようになってしまい、日本茶には向いていません。日本茶には、硬度50~80程度の水が適当だといわれています。
紅茶も軟水の方が美味しく飲めます。硬度が300程度になると、色が暗色になってしまいます。ウーロン茶は比較的水の影響は受けにくいといわれています。