年賀状を出さない人、って結構増えているようです。
また、今まで出していた人も、やめようと思う人も・・・
特に、高齢に達して、「終活年賀状」という形で年賀状じまいをする人も年々増えているとも言われます。
この記事では年賀状を終わりにしようとする人のために、書き方の例文も紹介しています。
年賀状は消えゆく文化なのか?
年賀状の現状について
お正月の楽しみの1つが年賀状です。普段、会うこともなくなった人から、年に1回、無事を報告する年賀状ですが、その利用者は年々減ってきているようです。
年賀状は、戦後1949年、1950年にはじめて発行されます。そして徐々に利用者を増やしていき、1964年には10億枚、1973年には20億枚を突破します。
その後、2003年には44億枚を突破し過去最高の発行数を記録しますが、その後は右肩下がりとなっています。2018年には25億枚にまで減少しています。
年賀状が衰退している原因がインターネットの普及によるメールやメッセージアプリの普及です。
年末の忙しい時期に、なかなか年賀状を書くのが難しくなっている一方、メールやメッセージアプリの手軽さが人気となっているのです。
年賀状の楽しみ、お年玉くじ
お年玉くじ年賀はがき
年賀状には、お年玉くじがついています。誰もが1度くらいは切手シートが当たったことがあるのではないでしょうか。
最近では、ギフト券12万円分が当たるなど、見逃せないものとなっています。
第1回のお年玉くじは、特賞がミシン、1等が純毛服地、2等が学童用グローブ、3等が学童用こうもり傘となっています。時代を感じる商品ばかりです。
昭和30年代の前半には洗濯機が、昭和30年代の後半にはステレオや8㎜カメラが特賞になっています。高度成長期の日本を象徴しているとも言えます。
昭和40年代にはポータブルテレビやラジカセ、昭和50年代にはカメラ、カラーテレビ、電子レンジなどが特賞の景品になっています。
昭和60年代から平成にかけては、ワイドテレビ、カーナビ、乾燥機付き洗濯機などが景品になりました。
平成25年には、景品に転機が訪れます。1等の景品を1万円程度に抑え、その分、当選者数を増やしたのです。年賀状の販売数が減少する中、苦肉の策といえます。
年賀状のルール
意外と知らない喪中のルールについて
近親者がなくなった場合、喪中として年賀状を出さない場合があります。では、この喪中は、どの程度までも近親者を指すのでしょうか?
一般的には2親等以内の親族がなくなった場合とされています。2親等とは、兄弟姉妹、祖父母、孫までとなります。
喪中のはがきは、12月の初旬までに出すようにしましょう。あまり遅くなると、年賀状の準備をしてしまうからです。相手に年賀状を出せないことを知らせるのが目的ですから、早めにお伝えした方が良いでしょう。
終活年賀状とは
終活年賀状について
今、じわじわと増えているのが終活年賀状と呼ばれるものです。65歳以上の方で半数以上の人が終活年賀状を受け取ったことがあると言っています。
この終活年賀状は、来年以降、年賀状は出しませんと相手に伝えることを目的としています。
書き方は以下の通りです。
・まず通常の新年の挨拶を書きます
・次に年賀状をやめる理由を書きます(高齢のためなど)
・そして年賀状を辞退する旨のお断りを書きます
・更に相手に対するお詫びや感謝を書きます。
・最後に結びの言葉を書きます。
年賀状は日本の文化ですが、今、徐々に衰退をはじめています。終活年賀状が広まれば、一気に利用者が減る可能性もあります。何とも寂しい気がします。