大学卒業、大学院卒業でも就職できないという人がいます。
今は、特に就職氷河期という訳ではありません。
それなのに就職できないとはどういうことなのでしょうか。
この記事では、高学歴でワーキングプアの状態に陥る理由、高学歴ニートとの違いを紹介しています。
高学歴でも就職できない現状
高学歴なのに就職できない人とは
就職活動の開始は6月1日からと決まっています。しかし、実際は約半数がその時期には内定をもらっているという現実があります。
これは就職制度の盲点でもあります。コミュニケーション能力が高く、先輩などから情報を集めている学生は、うまくこの盲点を突いて内定を勝ち取っています。
逆に真面目にルールを守って6月1日から就職活動を始めた学生は出遅れているという矛盾が起きているのです。
また就職面接の際にコミュニケーション能力の低さが露呈して、内定に結びつかなく学生も多いようです。
学生時代にアルバイトなどを経験しているとコミュニケーション能力や社会的マナーが身につきますが、勉強に没頭しているとコミュニケーション能力が苦手になったり、社会的マナーが身につかなかったりといった状況になるのです。
高学歴ニートと高学歴ワーキングプア
やればやるほど悪化する問題
高学歴ニートや高学歴ワーキングプアの問題は、今や新たな社会問題となりつつあります。少子化の影響で若者の労働力が低下している現在、この問題は非常に大きな問題なのです。
高学歴ニートとは、大学卒業や大学院を卒業しても定職につかない人を言います。高学歴ワーキングプアとは、働いてはいるものの年収が200万円以下の人を指します。
どちらも大学卒業時の就職活動の失敗が原因といわれています。この問題を解消するためには、就職制度の見直しが必要でしょう。
就職浪人や第2新卒にも優しい制度作り、インターンシップによる定着支援等、改善すべき点は数多くあります。
インターネットの影響
なぜ、インターネットが足かせになるのか
インターネットの普及とSNSの隆盛で、情報を簡単に手にすることができる時代になりました。そのせいで、自分の置かれている状況、環境が良いのか悪いのかを簡単に知ることができるようになってしまいました。
何かあれば、直ぐにブラック企業だと思い込んでしまい、退職してしまう。その結果、高学歴ニートや高学歴ワーキングプアになってしまうケースが増えてきているのです。
他人と比べてしまっては、どんな仕事でも見劣りすることが多くなるのは当然です。他人と比べることは必ずしも正しいことではないのです。
もちろん、パワハラやセクハラに悩んでいる場合はネットで相談したり告発したりすることは正しい行動でしょう。自分がどのようにインターネットを使い、SNSと関わっていくかを考える必要があるのです。
転職は悪いことではない
転職するということ
かつて日本は終身雇用制度が一般的で、転職することは悪いことだとする風潮がありました。しかし、今ではそんなことはありません。
むしろ、能力の高い人ほど、どんどん転職をしてステップアップしているのです。
高学歴ワーキングプアの人も、いつまでも低収入の会社にしがみつくのではなく、転職活動を行って欲しいと思います。
またこれからは若い人がどんどん起業するべきだと思います。
そのために制度も整ってきています。若い人が柔軟な発想で世の中に必要とされる会社を起業する。それこそが、日本の未来を明るくするのではないでしょうか。