フランスの焼き菓子にフィナンシェとマドレーヌがありますが、その違いといえば、形を思い浮かべますね。
実は、形以外にも材料にも決定的な違いがあるそうです。
また、呼び名も、びっくりするような由来があったりして、やはりヨーロッパの歴史の長さを感じさせます。
この記事では、フィナンシェとマドレーヌの違い、形と名前の由来、材料と作り方を紹介しています。
フランスの焼き菓子
おしゃれな形に歴史を感じる
フィナンシェの材料
フィナンシェはフランスが起源のバターケーキです。
フィナンシェの美味しさは、焦がしバターとアーモンドパウダーですが、それぞれの味がしっかりと感じられるものが好まれます。
フィナンシェとマドレーヌの作り方は似ていますが、材料に違いがあります。
フィナンシェに使用する主な材料としては、薄力粉、砂糖、卵白、そしてアーモンドパウダーと焦がしバターとなります。
マドレーヌの材料
マドレーヌもフランスが起源のバターケーキで、材料も作り方もフィナンシェに似ています。
マドレーヌの美味しさは、バターの風味が強く、しっとりとした食感によります。レモン汁を加えることで酸味も加わり、甘くしっとりした味になるのです。
見ただけで美味しい気分に
それぞれの形の由来
フィナンシェの形の由来
フィナンシェという言葉の意味は、金融家、お金持ちといったものだそうです。また、ケーキの形も金の延べ棒に似ているので、金融のイメージが定着したということです。
フィナンシェは、フィナンシェ型と呼ばれる、平たい長方形の焼き型を使います。
長方形以外のフィナンシェはあまり見かけませんが、全くないとは言えません。
マドレーヌの形の由来
マドレーヌという名前の由来は、このお菓子を最初に作った女性の名前からきているという説が有力です。
ロレーヌ地方でメイドをしていた、マドレーヌさんだったから、と言う話です。
マドレーヌは、マドレーヌ型と呼ばれる貝の形の焼き型に、生地を流仕込みます。
この焼き型はホタテ貝のイメージだそうです。また、マドレーヌは最初にホタテ貝を型にしたという説もあ流ということです。
マドレーヌ型を使わずに、カップケーキのようにして焼いても、マドレーヌと呼ぶそうです。
フィナンシェの作り方
材料 (16個分)
・卵白100g
・バター100g
・アーモンドプードル 60g
・小麦粉30g
・砂糖70g
作り方
1.小鍋でバターを熱し、黄金色にします。
2.氷水を入れたボールを用意して色が付いたらすぐ冷やします。
3.小麦粉、アーモンドプードルをふるっておきます。
4.泡だて器で卵白のコシをきる。砂糖を加え混ぜます。
5.3に2を加えて粉っぽさがなくなるまで混ぜます。
6.冷ましたバターを数回に分けて加え、さらに混ぜます。
7.型に流し入れ、170度で15分くらい焼きます。
マドレーヌの作り方
材料 (シェル型20個分)
・薄力粉60g
・強力粉 30g
・アーモンドプードル 40g
・ベーキングパウダー 4g
・砂糖60g
・ハチミツ 30g
・卵L2個
・バター100g
・バニラビーンズ 1/2サヤ
・ラム酒大さじ2
作り方
1.粉類は全部合わせてふるっておきます。バターはとかしておきます。
2.1の粉にといた卵を入れ泡だて器でぐるぐる。
3.2にハチミツとバターとサヤから出してしごいたバニラビーンズとラム酒を入れて更に泡だて器でかき混ぜます。
4.出来上がった生地は冷蔵庫で2~3時間休ませます。
5.生地をシェル型の8分目位まで流し込みます。
6.190℃に予熱したオーブンで14分位焼成します。
7.出来上がったら粗熱を取りジップロックに入れて1晩置きます。
すぐ食べても美味しいけど、実は、一晩寝かせた後の方がしっとりして美味しいのです。