お酒に弱い日本人の体質は遺伝で決まるアルデヒド脱水素酵素の量! - 桃色の雫
スポンサーリンク

お酒に弱い日本人の体質は遺伝で決まるアルデヒド脱水素酵素の量!

スポンサーリンク

お酒に弱い原因は体内のALDH2という酵素の活性度合いで決まるそうです。

ALDHはアルデヒド脱水素酵素といい、アセトアルデヒドというアルコールが肝臓の働きで変化したものにはたらきかけます。

そして、ALDHには、アセトアルデヒド低濃度の時に働くALDH2と、高濃度にならないと働かないALDH1の2種類があるということです。

この記事では、お酒に弱い日本人、お酒に強くなる、ということはどう言うことなのか、を紹介しています。

遺伝的の飲めない人は本当にいますし、とにかく無理強いは禁物、場合によっては、命に関わることも知っておくべきでしょう。

スポンサーリンク

お酒が弱いのは本人のせいではない、本当のしくみを知らないと大変なことに

分解酵素を持っている、酒飲みになれる人は日本人では一部の人だけ

日本人は世界一酒に弱い

実は、日本人の約半数は、生まれつきALDH2の活性が弱いか、または完全にないかなんです。

これらの人では、アルコール分解産物である有害なアセトアルデヒドを速やかに分解できません。だから、少しのアルコールでも酔ってしまうわけです。

練習したら飲めるというのは本当か?

以前はお酒が飲めない体質だったんだけれど、飲んでいるうちに平気になったという話を聞いたことありませんか?ということは、本当にお酒に強くなったんでしょうか。

これは、実はこうなんです。アセトアルデヒドはALDHの他にMEOS(ミクロゾームエタノール酸化酵素)という酵素でもある程度は分解されるんです。

そして、このMEOSは、繰り返すことでその働きを強くすることができるそうです。お酒に強くなると言うのはこういうことなんですね。

ただ、MEOSは数週間お酒をやめてしまえば、元の状態に戻ってしまうとのこと。

また、MEOSを使いすぎると肝障害を起こしやすくなります。ということは、お酒を飲めない体質の人が無理をして飲めるようになるのは非常に危険なことといえそうですね。

スポンサーリンク

ALDHのことをもっと知ろう

急性アルコール中毒の危険性について

お酒を飲むと、まず、アルコールは肝臓でアセトアルデヒドという物質に変わります。このアセトアルデヒドには強い毒性があります。

次に、アセトアルデヒドは、肝臓の細胞の中にあるALDHによって、体に害を成さない酢酸に分解されます。さらに、血液によって全身をめぐった酢酸は、最終的に水と二酸化炭素に分解されるわけです。

これだけ聞くと、なあんだ、うまくできてるじゃないか、という話ですが、これだけでは終わらないから、話はややこしくなるわけです。

ALDHにもいくつかの種類がある

ALDHには、アセトアルデヒドの濃度が高くならないと働かないALDH1と、濃度が低い時に働くALDH2があります。

もし、ALDH2の働きが弱いと有害なアセトアルデヒドを分解できません。要するに、少量のアルコールが体内に入っただけで悪酔いすることになるんです。

そして、最悪は急性アルコール中毒になります。場合によっては、死に至る恐ろしい症状なんです。

一番の問題はALDH2の種類!

ALDH2には、さらに3つの型があります。

1.活性型

活性型のALDH2があれば、アセトアルデヒドはすみやかに分解できます。そのため、このタイプのALDH2を持つ人はお酒に強いんですね。いくら飲んでも酔わないという人です。

2.低活性型

低活性型は、代謝速度がやや遅いALDH2になります。このALDH2を持つ人は、お酒に弱いといえます。日本人の37~38%は低活性型のALDH2を持っているそうです。

3.非活性型

一番気をつけないと行けない人は、この、非活性型のALDH2を持つ人です。この人はアセトアルデヒドの分解は全く行えません。

日本人の6~7%が非活性型のALDH2を持っているといわれています。となると、低活性型と合わせれば、日本人のおよそ半数は生まれつきお酒に弱いか全く飲めないわけです。

このタイプの人が無理にお酒を飲んだ場合、ALDH2活性型の人たちと比べて、食道がんのリスクは3.4~16.4倍にもなるといわれています。

これだけ危険なのに、無理して飲むなんて、自殺行為だと言えそうですね。

自分がどのALDH2をもっているのかな?

知っておいた方がいいでしょう

3種類のALDH2のうち、自分がどのタイプかを知るほうほうがあります。

まず、ALDH2の型は遺伝によって決まっています。後天的に変わることはないんですね。いわば、両親ともにお酒に弱ければ自分も弱いという感じです。

エタノール・パッチテストで調べる

これで、お酒に強いかをある程度判別することができます。その方法は次のようなものです。
1.消毒用アルコール(70%)をガーゼにしみこませます。
2.そのガーゼを上腕に7分間貼ります。そして、はがしてから10分後にその部分の皮膚の色の変化を見ます。
3.そこで皮膚が赤くなっていたらアルコールに弱い体質で、アセトアルデヒドは分解されずに残っています。もし、赤くなっていなければ、アルコールに強い体質で、アセトアルデヒドが分解された人です。

日本人はアルコールに弱い人種

日本人は人種的にモンゴロイドに分類されます。白人はコーカソイド、黒人はネグロイドです。
その中でアルコールに強い人の割合は、
・コーカソイド 100%
・ネグロイド  100%
・モンゴロイド 56%
すごいですね。

さらに、上記の低活性、非活性型のALDH2を合わせた人の割合もモンゴロイドは極めて高いんですね。というより、黒人と白人はこのALDH2の人はいません。

長い歴史の中で起こった突然変異によってALDH2の活性を失っってしまったわけですね。

健康は人生の宝だ
スポンサーリンク
somepeaksをフォローする
スポンサーリンク
桃色の雫
タイトルとURLをコピーしました