スイセンは、紀元前800年にはホメロスにより詩に詠まれているそうです。
栽培も古くから行われていたようです。
現在は改良によって、なんと2万を超える品種が作られているそうです。
この記事では、そんなスイセンのふやし方と種類、育て方や花後の手入れのことを紹介しています。
とても強い花なので、思い切りふやして、庭を賑やかにしてください。
スイセンの見頃の時期は?
原産地は地中海沿岸
スイセンは、早春の光と風の中にまばゆい黄金色の花びらを揺らします。庭にも、春の到来を告げてくれる、なくてはならない花ですね。
花色は黄色や白色が主体です。チューリップと比べると、色は地味ですが、魅力的な花を咲かせてくれます。
スイセンの種類
いろいろ楽しめるスイセン
スイセンの原産地は地中海沿岸です。特にスペイン、ポルトガルに多いということで、北アフリカや南アフリカにも分布があるそうです。現在、約35種類の原種があります。
房咲きスイセンなどの一部の品種はギリシャから中国にまで分布しています。日本にも野生状態で生育しているものがあるそうです。
よくみられるものを挙げてみます。
1.リプリート
3月から4月に咲く八重咲きのスイセンです。咲き進むと、副冠が淡いオレンジ色からサーモンピンクへ変化します。
2.ナルキッスス・バルボコディウム
原種系のミニスイセンです。1月から2月にラッパ形の花が咲きます。草丈は15~25cmと小さい種類です。
3.ピンク・パラソル
サーモンピンク系のラッパ咲きのスイセンです。草丈は30~40cmで、3月から4月に開花します。
4.マウント・フッド
副冠はやや短く、クリーム色から白へと変化します。草丈は30~40cmで、3月から4月に開花します。
5.ベラ・エステラ
ヨーロッパでとても人気のある品種です。白の花弁にレモン色の副冠がとてもコントラストよく、花弁が広がっていくバタフライ咲きのスイセンです。
6.ラインベルト・アーリー・センセーション
ラッパ咲きのスイセンで、1月から咲き始める極早生品種はこれだけです。その後、約2か月間咲き続けます。
7.黄房スイセン
黄色い花弁とオレンジ色の副冠があざやかな房咲きです。花つきがとてもいいスイセンです。2月から3月に開花します。
8.ニホンスイセン
古くから日本で親しまれてきた房咲きのスイセンです。12月から2月に開花します。
スイセンの育て方
植えつけ
スイセンを定植する適期は10~11月です。それよりも遅くなると地温が下がってしまい、発根が悪くなってしまうそうです。
日本スイセンは、ほかのスイセンよりも花芽が早く分化します。そこで、2ヶ月ほど早く、植えつけます。8月頃に植え付けると、11月頃から開花します。
スイセンは水はけの悪い場所に植えつけてはいけません。軟腐病が発生しやすくなるそうです。
水はけのよい場所に植え、通気性のよい砂質土を選びます。重い粘質土で植えると、根が細かく根量が少なくなって育ちません。
日当たりが重要
日光をとても好みます。開花期までは必ず、日が当たる場所に植えます。開花後は逆に西日と強い日が当たると地温が上がってしまうので、球根が太りにくくなるそうです。
木漏れ日の当たるようなところが理想だと言われています。難しいですね。水やりも庭植えではほとんど要りません。
スイセンの花後の手入れの方法
開花後の管理
日本スイセンは結実しません。ほかのスイセンは丸い種子果をつけます。そのために、早めに花がら摘みをしたほうがいいでしょう。
スイセンは、3~4年間程は、植えっぱなしのほうが群落となって花期も早まるそうです。しかし、4~5年以上放っておくと、葉が込みすぎて日光不足になります。
そうなると、小球ばかりが増えてしまい、花が咲かなくなってしまうので、花立ちが悪くなります。そうなると、植え替えどきです。
葉が3分の2程度黄ばんできたら、掘り上げます。葉をつけたまま掘り上げて、雨の当たらない場所に1ヵ月程度陰干しをします。その後、風通しのよい涼しい場所で保存します。