落花生といえば、殻に入っている姿を想像するのではないでしょうか。
しかし、ピーナッツというと、もはや木の実のイメージですね。名前もナッツですから。
実は、落花生とピーナッツは同じものです。そして、木の実ではなく、豆だそうです。
名前がややこしいのは、元々が南米さんの食べ物だからでしょう。
この記事では、落花生の名前の由来、そのほかの呼び名のいろいろ、落花生のでき方を紹介しています。
落花生が土の中でできるとは、思いもよらなかったかもしれませんね。
殻に入っている姿は落花生
見た目は木の実?豆?
落花生とは、マメ科ラッカセイ属に分類される南米原産の一年草です。種子は食用に利用されます。
ナッツというと、木の実というわけで、アーモンドやクルミのようなものを想像するでしょうか。
しかし、落花生は、見た目は草花で木の実がなるという感じではないですね。日本へは江戸時代に中国から持ち込まれたとされています。
落花生は、花が落ちたあと、子房の下の部分が伸びて地中に潜り、地中で実を生むことから「落花生」という名が付いているんですね。
この漢字を日本語読みして、「ラッカセイ」と呼ぶようになったということです。
落花生のでき方
珍しい実のなり方が名前の由来
地方によって、落花生は南京豆、唐人豆、異人豆、地豆と呼ばれることもあります。
落花生の体のつくりは、横にはう茎と、2対の小葉からできている複葉をを持っています。そして、夏から秋にかけて黄色い花を咲かせるんです。
花粉をめしべで受粉すると、子房柄と呼ばれる部分が下方に伸びます。そしてそれが地中に潜り込んで、その後、地中で子房が膨らんで結実するそうです。
このように、花が落ちて、茎が地下に伸びて、地中で実を生むというすがたが落花生の名前の由来なんですね。
落花生の種子は、網をもった殻の中にふつう2個の種子がはいっています。種子は茶色の薄皮を被っています。
殻ごと炒って、殻をむいて食べることができます。また、殻から出したものをバターなどで炒めると、バターピーナッツになり、豆もサラダ油やマーガリンの原料になります。
ピーナッツは殻から出した、木の実のイメージ?
同じ植物でも目にした瞬間で呼び名を変える
ピーナッツは、落花生を指す英語になり、「落花生」と「ピーナッツ」は、同じ植物を指す名前なんです。
ただ、日本における使い方で、植物そのものの呼び名や殻つきの種子を指す場合には「落花生」、殻から出した種子のみを指す場合には「ピーナッツ」を使うことが多いみたいです。
また、ピーナッツオイルやピーナッツバターといったふうに、加工食品に使われる場合もピーナッツという名前が使用されることが多いそうです。
ナッツは木の実
木の実に似た豆がピーナッツ
あくまでも、落花生は豆です。ただ、できた豆が木の実に似ていた、ということが名前の元になっていることは間違いなさそうです。
ナッツを分類してみると、
・堅果類(ヘーゼルナッツ、栗など)
・核果(アーモンド、桃など)
・種子類(カシューナッツなど)
と種類が分かれているそうです。
ピーナッツはどれにも属していませんね。
落花生は花が落ちてできる豆なのでピーナッツは「木の実」ではないわけです。