発芽野菜といえば、かいわれ大根を思い浮かべる人多いでしょうね。
しかし、今話題の発芽野菜=ブロッコリースプラウトは、食べ物としてよりも、健康食品としての意味の方が注目されているんですね。
実は、このブロッコリースプラウトの効能については、いいことづくめで、その効能を凝縮したサプリメントが作られているくらいです。
この記事では、ブロッコリースプラウトに含まれている栄養、食べることで得られる効能、効果的な食べ方を紹介しています。
ブロッコリースプラウト、発芽野菜は栄養の宝庫
話題のブロッコリースプラウト
スプラウトとは植物の新芽のことです。いわば、種と野菜の両方の栄養を持っている食品といえるのですね。
中でも、ブロッコリースプラウトは、ビタミンA、K、Cなどを豊富に含みます。そしてさらに、スルフォラファンの含有量がとびぬけて多い野菜だといわれています。
ブロッコリースプラウトに含まれるスルフォラファンには、活性酸素を除去する「抗酸化」や、有害物質を無毒化する「解毒」の働きもあるそうです。
さらに、発芽3日目の新芽には、成熟ブロッコリーの20~50倍ものスルフォラファンが含まれているといわれています。
ブロッコリースプラウトの食べ方
スルフォラファンを効果的に摂る
1.3日に1度食べる
スルフォラファンによって生成された解毒酵素の働きは、約3日間持続するそうです。したがって、3日に1度食べる頻度で十分なんです。
2.生でよくかむ
スルフォラファンは細胞内ではSGSという形で存在しているんです。SGSは、かみ砕いて細胞が壊されると、ミロシナーゼという酵素と反応、スルフォラファンに変化するのです。
じつは、ミロシナーゼは熱に弱いのです。そのため、ブロッコリースプラウトは加熱せず、生のままよくかんで食べたほうがいいのです。
ジュースなどにしてもスルフォラファンは効果的に摂取できます。ただし、スルフォラファンは揮発しやすいので、作り立てのフレッシュなものがベストです。
スルフォラファンに期待すること
解明される優れた性質
米国のジョンズ・ホプキンス医科大学のポール・タラレー博士らの研究によって、スルフォラファンにがん予防効果が期待されるということがわかってきました。
これまでの研究では、スルフォラファンはブロッコリーそのものよりも新芽である、ブロッコリースプラウトに多く含まれていることがわかっています。
そして、解毒作用、抗酸化作用、抗炎症作用などを示すということから、様々な疾病の予防・改善に有効だという可能性がわかってきたんですね。
スプラウトは、種子に凝縮された栄養と、光合成によって生長した野菜の栄養を併せ持っています。
なかでもブロッコリースプラウトは、ビタミンCやβ-カロテン、カルシウム、葉酸、食物繊維といった成分を多く含んでいるそうです。
スルフォラファンは発芽後3日目のスプラウトにより多く含まれていて、発芽後3日目を狙って収穫し、スーパースプラウトとして食べのもありです。
ブロッコリースプラウトの食べ方
生で食べるのが一番
ブロッコリースプラウトは、いろいろな発芽野菜の中でもマイルドな辛味で、クセがないので、食べやすいと思います。
スルフォラファンは、よく噛んで生で食べると効率よく摂取することができるといわれています。
サラダや手巻き寿司、サンドイッチの具材にぴったりです。また、彩りや味のアクセントとしてパスタやうどん、冷や奴などにトッピングしてもいいと思います。
ブロッコリースプラウトは油とも相性がいいので、サラダのドレッシングやパスタのオイルと一緒に摂ってもいいといわれています。
スルフォラファンの驚きのはたらき
スルフォラファンは、肝臓が持つ解毒、抗酸化、抗炎症の作用を高めます。そして、肝機能を改善すると考えられているそうです。
近年の研究では、スルフォラファンが肝機能の改善に有効であることが明らかになったそうです。
スルフォラファンを継続的に摂取することが、肝臓がもともと持っている解毒や抗酸化、抗炎症といった防御機構を高めるわけです。
そういう理由もあって、さまざまな会社が、スルフォラファンのサプリメントを作って、販売しているので試す価値はありそうです。