日本茶を飲むときに、新茶や番茶という言葉をよく聞きますね。
実は、新茶も番茶の一つで、一番茶というそうです。
あまり知らずにお茶を飲んでいるのが、普通じゃないでしょうか。
この記事では日本茶の新茶と番茶の違いや呼び名の意味について紹介しています。
これでもっと日本茶を味わって飲めるかもしれませんね。
新茶がおいしい季節とは
どんなお茶が新茶と呼ばれているのか?
5月になると、新茶が美味しい季節がやってきます。じつは、新茶の時期は産地ごとに違うんですね。
一般的には立春から数えて、88日目が新茶の時期というふうに言われています。いわゆる、八十八夜です。
しかし、日本は南北に長い国なので、実際の新茶の時期は産地ごとに違ってくるのが現実なんだそうです。
新茶も、いつ、と日を決めているのではなく、新芽が出て、それを摘み取るというあくまで、自然相手の作業だと言うことです。
秋に飲んでも新茶?
お茶の摘採時期のこと
ふつう、日本の茶園では、年に4回茶摘みをするそうです。秋冬の間は、茶摘みはしないのです。
春になって、出てきた新芽を摘むのが新茶です。次が一番茶、そして、二番茶、三番茶と計4回の茶摘みをするのが一般的です。
一番茶の茶摘みから約50日後には再び新芽が伸びてきます。これを摘んだら二番茶です。
二番茶から35~40日後に三番茶を摘みます。番茶と呼ばれるお茶は3番茶のことだそうです。
市場に出回っている高級茶や玉露などは全て新茶です。一番茶の時期に摘んだものを一年間冷凍保存しておいて、順に出荷していくわけです。
ただし、超低温で冷凍していても秋口になると徐々に熟成が深まってしまいます。すると、春とはまた違った香りや甘みを持った味になり、これを蔵出し新茶と呼んでいます。
新茶がおいしい理由
春に最初に出た、柔らかい新芽
いわゆる新茶の時期に、シーズン初めの「新芽」を摘み取ることになります。本当に柔らかく、みずみずしい新芽は独特の手ざわりだそうです。
新芽は、冬の間に成分をため込んでいます。そのために、カテキンなども多く含まれているそうです。美味しい成分が凝縮されているんですね。
というわけで、新茶は、一年で一番美味しいお茶だと言えるわけです。そのために、新茶はお茶好きの人に人気があるんですね。
また、新茶の時期に、新芽を摘んで仕上げたお茶が新茶だということなので、秋になってから、開封しても新茶です。
夏に摘みとったお茶を、翌年の新茶の時期に開封しても、夏の茶葉です。新茶とは、いつ飲むかではなく、いつ摘んだかで決まるわけです。
全国で楽しめる新茶
地域によって異なる味わいが楽しめる
日本では、様々な地域で、お茶を生産しています。名の知れた一定の地域だけで、生産しているわけではありません。
その分だけ、色々なお茶が楽しめることになります。そして、新茶も、その地域によって味わいが異なるのです。
じつは、沖縄にもお茶の樹が植えられていて、有名どころの、茶園もあるそうです。北は、新潟の村上茶が有名です。
ということは、沖縄から、北の地域まで、ずらっと全国どこでも、お茶を生産しているわけで、新茶の時期も少しずつ違ってくるわけです。